ニコニコ動画

ドワンゴが運営するニコニコ動画に色々な意味で注目しています。インターネットの出現により、社会に大きな変化が起きていることは日々実感できます。その一つが、これまでメディアの主流であったテレビや新聞、雑誌が視聴者や読者をどんどん失い、それに合わせるように、右肩上がりだった広告収入が減少して旧来のメディアが我が世の春を謳歌する時代が確実に終わったことではないでしょうか。

音楽でもお気に入りの曲はダウンロードするケースが増え、CDの売上も激減しています。その方が安く済むということがその主な理由ですが、人々がコスパ(コスト・パフォーマンス)にうるさくなってきたことも大いにあります。元々、芸能は大道で行われる芸に投げ銭をすることが成り立ちですから、一曲に1000円以上も払わないと流行の歌が聴けないことの方が実際的でなかったのかも知れません。

言い換えれば、旧来のメディアにとっての古き良き時代は、受発信の手段を独占できたことで可能であった訳です。それが、インターネットの時代となって、違法なものも含め機器さえ入手すれば、簡単に流通することができるようになりました。包装する必要もなく、運搬したり、店頭に飾る必要がなくなれば、様々な間接コストが節約できるのですから、安くなって当たり前と言う事も出来ます。

話を本題に戻すと、インターネットではその性質上、人々からお金を取って無形のもので商売することが大変難しくなっているのです。当初は旧メディアのように広告費で儲けることが模索されたようですが、どこも苦戦しているようです。そんな中、ニコニコ動画は昨年度の決算で100億を超える売り上げと、6億7000万円の営業利益を上げたのですから大したものです。黒字転換した前年度が2300万円だったことを考えると、この経済的逆風の中、如何に人々の支持を得たかが分かります。

ニコ動の2011年9月末の会員数が2369万人で、そのうち有料会員が139万人、前年度より41万人増と凄い勢いで増えています。つまり、投げ銭文化の勝者と言うことができるのです。そもそもニコニコ動画とは一般の素人が自分の歌や踊りなどのパフォーマンスを動画にしたものや、ダダ漏れの中継やインタビューをネット上で発信し、それに対して視聴者がリアルタイムで反応するそのままを加工せずに見せる媒体で、海外でも注目を浴びて始めており、その需要は開拓の仕方によっては世界中に広がる可能性があるのです。